大手消費者金融の最近の決算から業績を比較してみた
総量規制の施行後、消費者金融は大打撃を受け、経営破綻する会社が増えましたが、大手の消費者金融は銀行と提携することで息を吹き返し始めています。
実は消費者金融の業績をみることで今借りるべき業者が見えてくるんです。
儲かっている消費者金融はどんどんお金を貸し出して利益を増やしたい状態です。
たとえ多少の貸し倒れのリスクがあったとしてもです。
逆に、業績が良くない消費者金融は、貸し出しを渋ります。
貸し倒れにならないよう、慎重に審査をするためです。
つまり、業績の良い業者で借りる事が最も借り入れできる可能性が高いということです。
それでは決算の短信を比較してきたいと思います。
消費者金融の決算状況
アコム
26年3月期決算短信(単位:百万円)
営業収益 | 営業利益 | 経常利益 | 純利益 |
---|---|---|---|
202,240 | 14,333 | 15,567 | 10,632 |
参考 : http://pdf.irpocket.com/C8572/YWWN/wNXQ/PARl.pdf
SMBCコンシューマーファイナンス プロミス
26年3月期決算短信(単位:百万円)
営業収益 | 営業利益 | 純利益 |
---|---|---|
194,808 | 26,538 | 29,398 |
参考 : http://www.smbc-cf.com/pdf/sc2014_00_j.pdf
モビット
26年3月期決算短信(単位:百万円)
営業収益 | 営業利益 | 純利益 |
---|---|---|
31,256 | 3,793 | 4,211< |
参考 : http://www.mobit.ne.jp/company/profile/pdf/kessan_201403.pdf
アイフル
26年3月期決算短信(単位:百万円)
営業収益 | 営業利益 | 経常利益 | 純利益 |
---|---|---|---|
91,858 | 22,498 | 24,752 | 30,461 |
参考 : http://www.ir-aiful.com/data/current/pdf-2351-datafile.pdf
業績のまとめ
上記は大手消費者金融4社を比較しました。
売上を見るとSMBCコンシューマーファイナンス プロミスとアコムが頭一つ抜きん出ているところを見ると、やはり利用者のシェアの大部分を上記2社が占めているということが分かります。
注目したいのは、唯一銀行の傘下に入らずに単独で頑張っているアイフルが利益ベースで大幅な改善が見られていることです。
実はアイフルは2009年の過払い金返還請求の急増により、経営状態が悪化し、私的整理の一つである事業再生ADR(裁判外紛争手続き)に追い込まれました。
現在経営状況の改善は進んでいるようですが、やはり今後も独立系を貫くのは厳しいのでは無いでしょうか。
現状経営状態が良いと言える消費者金融はプロミスとアコムの2社のみと言えそうです。